2007/12/27

12月~1月のみの限定販売!花びら餅(2007/12/27更新)

年末のラストスパート!
時代MAP編集部は『京都時代MAP 平安京編(仮)』の制作でバタバタと大忙しです!
そんな中……ふと「あー甘いものが食べたぁーい」との声が。
ちょいと出かけて、京菓子を調達してきました。

この時期(12月後半~1月)、数ある京菓子店の店頭に並ぶ和菓子といえば?
そう、“花びら餅”です!
白い餅(求肥)に紅色の餅を重ね、甘煮したゴボウと白味噌を置いて、餅でくるんだお菓子。新年明けて、初めて行われる茶事(初釜といいます)に出される菓子として知られています。


↑ゴボウの枝から、ふくよかな桃色の花が咲いたよう。

「甘い和菓子にゴボウ!?」と思われるかもしれませんが、甘いお餅と味噌餡の風味に、ちょっぴり塩味がきいて、デリシャスです。
「なぜゴボウを使うの?」と疑問に思われた方は『時代MAP 伝統と老舗編』P.81をご覧下さいネ^^

では、その番外編。
花びら餅の原型とされる、菱葩(ひしはなびら)は丸い白餅と菱形の紅餅を組み合わせ、鮎、またゴボウなどをのせ、味噌をつけはさんだもの。
菱葩はどのように人々に食されてきたのでしょう?

まず【一つ目】
菱葩は、宮中の正月料理として出され、現在も宮中のおせち料理の一つとして作られています。
餅で味噌とゴボウをまくのは花びら餅と同じですが、白餅の直径が15cmほどあり、やや大きめ。味付けに甘さはないそうです。
スイーツというより、おかず的な役割をしていたのかも?

【二つ目】に、
室町時代の頃、御所に供えられた“お鏡餅”は、平らに伸ばした大きな白餅に、同じくらいの大きさの紅色の餅を重ね、その上に小さめの白餅12枚、菱形の紅色の餅12枚をのせ、さらに大長昆布、巾着の形をした餅、伊勢海老を重ねた、大変豪華なものでした。
正月1日を過ぎると、お鏡餅から小さめの白餅1枚を取って、紅色の菱形餅1枚を重ね、さらに鮎やゴボウをのせ、菱葩としました。そうして作った菱葩を、新年のお祝いで宮中に訪れた公家などに配ったそうです。公家らが持ち帰って雑煮にして食べたため、包み雑煮とも呼ばれたとか。これにもまた甘さはなかったそう。

このように正月料理として人々に親しまれてきた菱葩は、次第にお菓子の花びら餅として変化していきました。裏千家玄々斎が宮中の許可を得て、初釜に出す菓子として、使うようになり一般的に知られるようになったとか。

京菓子ひとつにも、いろいろと伝統があるんですね。
皆さんもお正月にはぜひ、花びら餅を食べてみてくださいね。

それでは、良いお年を!
2008年も、時代MAP含め当ブログをご愛顧くださいませ。

時代MAP編集部 田村 尚子

19:07 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/12/20

京都駅に舞妓さん登場!?&京都の年末行事をご紹介します!(2007/12/20更新)

先日、京都駅の中央改札をでて、ふと前をみると……
なんと!舞妓さんがいました!!

おしろいを塗ったほんのり薄ピンクの肌に、桃色の着物を着ている姿はとっても可愛らしかったです。
真冬の到来を告げる冷たい空気に、体が縮こまっていましたが、思わぬ舞妓さんの登場で寒さもどこへやら。パパラッチの様に激写しました^^

「ナゼ舞妓さんが京都駅に?」と思って調べてみると、
年賀状PRのキャンペーンだったみたいです。

もう年賀状を投函し始める時期なんですね。
カレンダーを見てみると、2007年も残すところあと11日!!

先週のブログで紹介した「大福梅の授与」に引き続き、京都のあちらこちらの寺院では、新たな1年を迎えるための催事が行われます。
ということで、京都の伝統的な年末を今に伝える行事の一部をご紹介!どのような年越しを過ごそうかと考えている方は、ぜひご参考にしてみてくださいネ。

■21日(金) 終い弘法(しまいこうぼう) 
弘法大師空海の命日にちなんで毎月21日、東寺、仁和寺など真言宗の各寺院で市が開かれています。1 年を最後の市では、骨董品に加えて、葉ボタンや正月飾りなどの品が目立ち、いつもより多くの露店が開かれます。

■25日(火) 終い天神(しまいてんじん)
菅原道真を祀る北野天満宮で、毎月25日に縁日が開かれています。25日という日付は道真公が承和12年6月25日に誕生し、延喜3年2月25日に亡くなったことに由来するのだとか。上記の終い弘法と同じく、一年最後の縁日となり、正月の品々を揃えに、全国か大勢の人が訪れ、境内は大賑わいになるそうです。

■31日(月) おけら詣り(おけらまいり)
八坂神社の本殿にある灯籠におけら(キク科の薬草)を燃やして火をくべ、吉兆縄と呼ばれる縄に火を授かります。かつては授かった火を自宅のかまどに移し、雑煮やこぶ茶を作ると、無病息災のご利益があるとされたそうです。現代ではガスコンロという便利なものがありますので、火種を家まで持ち帰る人が減ってきているのだとか;

■31日(月) 除夜の鐘(じょやのかね)テレビでもおなじみのこの行事。大晦日の深夜0時前後になると、京都中の各寺院が一斉に鐘を突き始めます。仏教では人間の煩悩は108つあるとされ、108回鐘を打つことで、良い1年を迎えることができると伝えられています。除夜の鐘を打てる寺社は年々が増えているらしく、甘酒やお守りを振舞う寺社もあります。

昔から京都で暮らす人々は各寺院と密接に関わり合いながら生活していたのだなあと改めて思いました。京都人の暮らしに合わせて形を変えながらも、伝統的行事をいつまでも受け継いでいきたいですね。

時代MAP編集部 田村 尚子


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2007/12/13

12月13日は“正月のこと始め”。                          1200年続く京の風習~北野天満宮の“大福梅”~ (2007/12/13更新)

師走で忙しない日々が続きますが、皆さんお元気ですか?いよいよ2007年も残り約2週間。年の瀬も、そうこうしている間にやってきますね(^^;)。さて12月13日は、“正月のこと始め”の日! お正月を迎える準備が、この日を皮切りにスタートします。

京都ではこの「こと始め」の日から、北野天満宮「大福梅(おおふくうめ)」の授与が始まります。「大福梅」……京都通のかたならモチロン、ご存知ですよね??
(梅干が入った大福ではありませんよ~;;)そうです、古都の新年の祝膳に欠かせない、北野天満宮の“縁起物”。招福息災のご利益のある、おめでたい“梅干し”のことです。
お正月に白湯に入れて “梅干茶”のようにして頂きます。


↑同社の梅苑にある、2000本もの梅の木から採取した梅で作る「大福梅」(写真提供:北野天満宮)

さて、そのお味は……う~ん、なかなか刺激的!スッパイもの&塩味が好きな私は、むしろ大好きな風味ですが、少々酸味と塩の風味がありますね。梅の香りが豊かで、1粒で3杯は楽しめます(^^)ちなみにこの大福梅の起源は平安時代に遡るとか!およそ1200年も、古都の風習として受け継がれてきたのですね。
「大福梅」の授与は、12月13日から始まり、約2週間ほどで完売するそうです。正月準備は未だ早いな~と思ってる方も、急がれたほうがいいかも?です!
時代MAP編集部 山脇 純子

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菅原道真公は、梅の花をとても深く愛した人。お社には、道真公を偲ぶかのように、毎年色とりどりの梅の花が咲き誇り、その数なんと50種2000本もあるとか。毎年2月初旬に公開される梅苑には、かの秀吉が築いた御土居堀の遺構も含まれていて、年に一度見ることができます。 


さまざまな種類の梅の花があり、それぞれ個性ある色、形が楽しめます

※写真は昨年の梅苑の様子です。

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