2007/06/28

雨の京の楽しみ~妙心寺で愛でた沙羅双樹(サラソウジュ)の花~(2007/06/28更新)

こんにちは、時代MAP編集部の田村です!
先日、沙羅双樹が見られる寺があると聞き、
雨がしとしと降るなか、京都の右京区にある妙心寺へ行ってきました!
妙心寺は普段から静寂な空気漂う禅寺です。
その東の一画に書院造りの建物、東林院の一室から望む庭にありました!

 
これがあの平家物語の冒頭にも歌われた沙羅双樹の花です!
雨に濡れた庭の苔の上に落ちた沙羅の花が綺麗でした。
雨の似合う花はあじさいだけだと思っていましたが、沙羅の花もまた似合うんです。
受付の方に伺うと、6月中旬から下旬の雨降る日が一番美しく鑑賞できるそう。
雨の京の楽しみの一つになりそうです。

がしかし!
実はこの沙羅双樹、夏椿(ナツツバキ)と言って
お釈迦様の死後に花を咲かせたと伝えられる沙羅双樹とは違うそうです!
もともと沙羅双樹は別名インド菩提樹と言い、主にインドで生え、
日本では温室でしか育たないそうで、そこでも花を咲かせるのは難しいようです。
では何故夏椿が沙羅双樹となったのか?
その由来には、とある僧が日本にも沙羅の木があるはずだと探し、
夏椿を沙羅双樹だと勘違いし、それが広められたという説があります。
平家物語で詠まれている沙羅双樹はどうもこの夏椿らしいのです。
沙羅双樹が日本では夏椿だったなんて、本当に驚きました。

どちらの沙羅双樹の花も朝に咲き夕に散ってしまいます。
そのはかない姿に人間の一生を重ね、
平家物語では平家の隆盛と滅亡を表し、
お釈迦様は「今日なすべきことを明日に延ばさず、確かにすることがよき一日を生きる道である」と教えたと伝えられています。
この花には人々が思いを託したくなる魅力があるのかもしれませんね。しみじみ。

『京都時代MAP-伝統と老舗編-』制作も大詰めを迎え、バタバタとしておりますが、ほっと息抜きして心機一転できました。
以上、少し悟りを開いた田村がお送りしました。



↑東林院では毎年「沙羅の花を愛でる会」が開かれ、沙羅の花を模した和菓子とお抹茶がいただけます。

2007年06月28日 15:33

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